Wort aus Licht

'日々徒然を留める'

小説 屍者の帝国 感想

私が伊藤計劃関係で読んでいたのは現在でこれで最後、ほんとうなら伊藤計劃氏の出したオムニバスも買うべきだったがいずれ買おうと思う。

 

前2冊とは打って変わってSF面を全押ししたこの題名。

ネクロマンサーが、アンドロイドの代わりに屍者を用いて仕事させることが一般化された社会が今回の世界観。

そして主従関係を結んだ主人公と屍者、その他優秀すぎる仲間たちが屍者を用いた事件の解決にいそしむといった話の流れ。

人間の感情の浮き沈み、屍者の淡々とした感情のギャップが読み進めていく上で面白い点だと思う。