Wort aus Licht

'日々徒然を留める'

小説 虐殺器官感想

</harmony>同様伊藤計劃氏が記した小説だが調和と言う平和的感覚とは真逆のイメージのこの題名。メタルギアソリッドの外伝小説を出しただけあって兵士と一般人の思考のギャップをうまく出ていると思う。話の主幹は主人公なので話し相手の思考は読めないが、主人公が多少ほどの読心を扱えるのでそれによっての思考は説明される。

 

国々で虐殺が起きる中その共通項として一人が挙げられ、その人を追跡する主人公勢、調査していく中、虐殺者はなぜこんなことになってしまったのか混乱している。犠牲者を出していく中ついに、虐殺を引き起こしている親玉と邂逅する。

 

そしてここまでの話しの流れに引き込まれていった、それだけ話の構築が、なおかつ進め方が群を飛びぬけている。戦場SFが嫌いな方でも読みごたえのある本だと言える